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快楽殺人の多い国少ない国

2001/03/30
歴史と社会

わが社の顧問のギ・ソルマン氏にこう聞いたことがあります。
「なぜ快楽殺人鬼や変態性欲者はコーカシアン(白人)に、しかもある特定の国に多いのか」と。
イギリス、オランダ、ドイツ、アメリカがそうです。
差別的で申し訳ありませんが、ヨーロッパからタイに少女を買いにくるのはもっぱらドイツ人だといわれています。
連続殺人鬼は、ほとんどが20歳台の白人男性によるものです。
そしてイタリアとかスペインではあんまり出現しません。黒人もすくないのです。
彼は考えながらいいました。
「それらの多くのプロテスタントの国だ」
そういえばデュルケム、という有名な社会学者がおりました。彼は社会学という学問を総説した人間の一人です。彼は「自殺論」という名著を残し、その中で、
プロテスタント国とカソリック国で、自殺率が違うことをあきらかにしました。
ギ・ソルマン氏は続けます。
「プロテスタントの場合、人生の成功と失敗の多くは個人の責任に帰すると教えられる。
カソリックではそう教えない。成功は社会や教会組織のおかげと教えられる。
あるいは犯罪をおかしても懺悔をすれば許されると教える。
プロテスタント国では、彼が強く有能で成功した場合、本人の自尊心は極めて強くなるだろう。彼はその成功により神に一歩近づいたわけだから。
しかし強くない人間、能力や意思にかける人間の場合にしばしば問題が起こる。
特に親が本人とまったく同じ資質を持っているにもかかわらず、そのことを棚にあげ、その同じ資質によって起こる問題について「子供よ、それはお前自身のせいなのだ」と責めつづけた場合、多くの子供たちはおかしくなってしまう・・・

僕が少し気にしているのは日本社会の近頃です。
なんとなく最近、猟奇殺人の類がふえているような気がします。
(気のせいかもしれませんが)
戦後、核家族という制度になって、新たに大家族から切り離された親子の空間=核家族が大量に出現いたしました。一方で、本来希薄な夫婦関係を補う大家族、地域や親族等の人間関係はどんどん希薄になってきています。
例えば不幸な家庭に育った子供がいたとして、もし小学校の最初の担任が尊敬できる人がいればまだしも、その子供は親には問題があるが世の中にはそうではない人も結構いることや、そういった人の力をつかって、自分を引き上げられる可能性に気がつくかもしれません。
あるいは。むかしはちょっと成功した親戚の伯父さんというのがよくいて、なんとなく頼りになったものです。優秀な貧乏学生を書生として雇う。あるいは養子にする。そういう血縁を超えた家族・擬似家族関係は今日ほとんど絶滅し、私たちは濃厚で希薄な夫婦・親子関係の中に自らを閉じ込められているような気がします。

今は実力主義と競争の時代。しかしその裏側でセイフィティネットとなるべき宗教心や、親しい家族や親族や地域の救がなければ、酷薄な個人主義だけが強調されつることになります。
日本が将来、快楽殺人鬼率、変態性欲者率を誇る国にならないことを、僕は祈ります。

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