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みんなが問題だと言っている

2001/03/30
人間というものは

山本七平さんの名著に「空気の研究」というのがあります。
この本の内容をごく簡単にかいつまんでみます。
日本では集団の内部のの雰囲気にたいして、みんなが敏感なセンサーをもっていて、それが「空気」を察知しています。この空気は「タテマエ」ともよばれます。
この国では、ひとたびこの空気をセンサーが察知するとお互いにお互いをその空気がしばりはじめ、しだいに空気が濃くなって、そこから抜け出られなくなる事が多い、と彼は指摘します。

これに対抗するためには現実的な「ホンネ」を語って、熱くなった空気にいったん「水を指す」以外にありません。
しかし空気が濃くなりすぎて、水を指すことすらできなくなる時があるのです。
「お前は非国民だー!」「お前は戦犯だー!」「お前は血も涙もない奴だー!」
「お前は差別的な人間だー!」例えばこういう糾弾をうけてしまうのです。

「○○問題」という言葉があります。環境問題とか、米海軍潜水艦事故問題とか、
まあなんの問題でもいいのですが、この問題というのは、自分の頭で考えて「こういうところがこういうふうに問題だ」といっているのではありません。
そうではなくて、「世間のみなさんがある事柄に対してものすごく問題視している」という空気を私たちは「問題」と呼ぶのです。

「ゴルフ問題」というのがあります。森首相が潜水艦事故のさいにゴルフをしており、その後すぐに移動しなかったという事が事件化したわけですが、
私ははっきり言って「水を指したい」です。
「なんでいまさらゴルフが問題になるの?そもそも不適格者を総理にして野放しにしておいて。その前に数千倍総理に問うべき「問題」がいろいろあったじゃないですか。いいじゃないですか、ゴルフぐらい。総理が自分の健康に配慮してどこが悪いんですか?毎土日、国民服でも来て「経済再建戦争」を勝ち抜くために塹壕にでも入って頑張っとれ、ってそういう事ですか?」と・・

「みんなが問題だ、といっているぞ」
僕は上の言葉が嫌いです。言われた場合にはたいてい言い返します。
「みんなって誰ですか?どの場でだれから出た話ですか?もしかして、あなたの心の中の声ですか?問題である理由を教えてくれますか?」

「みんなが心配だ、といっているぞ」これにもだいたい反論します。
「親以外に人のことを本当に心配してくれる人は少ないものです。そして親しくもない人の心配は結構です。もしかして、僕がうまくいくのが心配なんじゃないですか、せっかくあなたが乗っている空気が、僕のせいで変わるのが心配なんじゃないですか?」

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