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リーダーシップが明確でないとリスクはしのげない

2006/02/22
ライブドア

ライブドアのホームページを見ると、ライブドアの代表権は熊谷さんから静かに山崎さんという方に移りました。現在のライブドアの経営の布陣は、「代表取締役 山崎 徳之、執行役員社長 平松庚三」の二名と表示されています。この布陣はきわめて変則的です。正直に申し上げて「嘘っ!」と思いました。
会社の社長は「表見」といって社外からは代表権を持っているとみなされて当然で、対外的に法律的責任が生じます。平松社長が記者発表しておっしゃったことはライブドアを代表して、ととられてしかたがない言動です。

善意で考えれば上記は、株主代表と執行を分離しよう、という建前論によるものだとも想像できます。しかしライブドアの場合、前経営陣が株主全体の平等な利益を軽視し、経営の特権を利用して少数株主の利益を自分の株主利益に置き換えるということが起こりました。つまり取締における犯罪が起きたのです。真っ当であったのは、現場執行の大部分だったと思います。
ここにおいて取締の上記責任を明確化せず、あいかわらず「株主利益を重視する」という言い様は、モラルハザードの放置という意味において、ほとんど異様に聞こえます。大多数の株主にとり、もはや「あなたたちの少数株主利益を重視したい」という話し方はもう信じられず、ライブドアのまともな部分が残っているなら、是非一時支持したものとしてサバイバルしてほしい、と願っているのではないでしょうか・・・
平松社長は一刻も早く、外部から経理専門家を含む取締役を召集し、臨時株主総会にて新経営陣への信任を確保する必要があります。

リーダーシップというものは非常に大事で、リーダーに二言は許されません。
(通常時には社長の二言は結構世の中にあるのですが・・・・私にもあります・・)
しかしそれはちょっと恥ずかしいことです。一方部下の場合「社長に聞いたらだめでした」と言い訳することが常に可能です。
困ったらリーダーに問題を預けるのが組織というもの。

会社が危機にある場合、リーダーシップが明確でないと絶対にしのげません。
対外的にもそうですが、組織そして部下において、リスク時の意思決定が明確でないほど恐ろしいことはありません。ここが戦場であり、しかも敗北間近で敵が迫っているときに、隊長が二人いたらどうなるでしょうか・・・・・

ご参考;ライブドア役員人事の怪

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1 - Name: ネルオフ : 2006/02/26 11:32

一時取締役選任の件については手続き進んでいます。
http://it.nikkei.co.jp/business/special/fuji_livedoor.aspx?i=2006022407343ra

過熱報道の対応で後手後手になっていたことを考えると、3週間でここまでの方向性出せたことは、私はむしろ平松社長はかなり速いと思います。

平松社長は、株主総会で代表権持つことをを承認されたら懸命に勤めると明言してますよ。代表権ないからと責任逃れなことは言ってません。

やっとリーダーシップが発揮できる環境になってきて今からだなという印象を持ちました。

取締役選任のためだけのために臨時株主総会するのは得策ではないと思います。グループの再編はLD本体だけで決められることではありません。離れるといっている会社を入れるわけにはいかないのですし。ターボは繋ぎとめましたが。
今週や来週などの早期に臨時株主総会など開けるわけがありません。まだ詳細な事業計画も練れてないはずですから。

ちなみに羽田氏も取締役です。熊谷氏も。はやく一時取締役を裁判所に決めてもらい、3名以下の取締役になることを避け、熊谷さんが退任できる状況になることが必要。やることがまだまだあるんです。

2 - Name: bold : 2006/02/26 16:53

ここまで大規模な企業犯罪があった以上、これまでの取締役には善管義務違反の大きな過失があります。

その関与、認知の程度が本人の発言以外、司直の手にかかるまでわからないのならば、新しい経営陣としてはリスクが大きすぎ全く適しません。

取締役なのに上記会社全体を巻き込んだ企業犯罪に気がついていなければ、その人は相当無能力、ではないでしょうか?
また、気がついたのにとめていなければ、その人は取締役にとどまれないほどに不誠実ということになるのでは?

3 - Name: ネルオフ : 2006/02/26 22:31

熊谷取締役が代表になったのは、他になれる人物がいなかったからです。選ぶ余地ないので熊谷になったと、そのことは最初の会見で説明していました。マスコミは無視しましたが。いずれ臨時株主総会開き、取締役として承認されたら懸命に勤めると当初から平松氏は言ってました。これもマスコミは無視していましたが。

上場企業2社以上の代表、副代表は兼任できません。山崎氏はプラネックスコミュニケーションズの副社長、羽田氏はLDオートの代表取締役でした。山崎氏がプラネックス、REDSIPの残務処理終わり、代表なれる環境になったということ。

私は、いち早く、執行役員である平松氏を社長に置いたことは間違っていたとは思いません。
東証にLD株の売買完全停止の対応をされていた中で、株主の特定すら不可能だった時期では、それしか策なかったと思います。

4 - Name: bold : 2006/02/26 23:38

いや・・・平時であればそうですし、平松氏の責任感を疑うものではありません。
しかし通常の会社であれば、事件発覚後、残りの取締役は一刻も早く自主的に退任することを前提に、役員会運営の最短のスケジュールを組むと思います。
ましてや熊谷さんは自分のなさったことをよーく認識していたわけでしょう?

まだ堀江氏が復活しうる、犯意は否定可能と、熊谷さんはつい先日まで信じていたのではないでしょうか?


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