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global yet small

2002/08/26
ビジネス
8月よりアメリカンエクスプレスのコーポレートカード向け会員誌「インプレッションビジネス」に隔月で連載をすることになりました。
これは8月号の原稿です。
このコーポレートカードは、アメリカやヨーロッパでは大企業の社員が使いますが、日本ではその大半の使用は私のような小規模な自営事業者(や役員)にまだ限られていると思います。
ですから、この文章もそうした人々を対象に書いています。
連載のタイトルはglobal yet small。小さくても世界規模で。
日々自分に言い聞かすこの言葉を選びました。




私のオフィスは神谷町にある。テレビ東京の真向かいのビル、ホテルオークラから神谷町に流れるクランク道の真下である。このビルのB1には、8時から23時前営業するスーパー、ポロロッカがある。ビルの隣にはヘルシーイメージを訴えてイメージを一新しようとしているサブウェイが立地する。

このあたりの地所をたくさん持っている森トラスト(MT)とテレビ東京は、この通りに名前をつけて「ブーム化」することをたくらんでいるようだ。私がこの通りに是非命名したいと願っている名前は、「TXStreet」である。(ちなみにTXはテレビ東京のコールサイン)。

今この通りは東京的に、外国人的に、そしてスモールビジネス的にとても旬だと思う。私のいるビルの二階には東京に二店あるブリティッシュパブ(TOWNCRYER)がテナントとして入っているが、夜はイギリス人どもが大騒ぎを起こしている。ワールドカップのイングランドーアルゼンチン戦の夜、つまり6月7日の夜のらんちき騒ぎを考えると、私は今から頭が痛い・・・・・・

そして、桜田通りに足を運ぶと、スモールビジネスを対象にした新しいプリントや製本のオフィスサービスの新しいチェーンが何軒か並んでいる。それは日本でもよく名前が知られているキンコースやホームデポではなく、ダブルクリックやポストネットといった、より小企業のアウトソーシングをまるごと請け負うことを狙った店である。彼らが提供しようとしている印刷やDTPのアウトソーシングのクオリティは、長年大企業に勤めてきて独立した孤独な私にとって十分頼もしい。非常に安いコストで、従来の大企業ならではをかもし出す「見てくれのクオリティ」=ブランドイメージがある程度まで担保されるようになったのだ。

そうした需要を集めて、この地域は新しく日本に進出したいお洒落なソーホーオフィス向けサービスの「アンテナショップ化」しつつある。従来、神谷町や虎ノ門界隈というのは、財団法人や官庁の外郭団体など、霞ヶ関への物理的な距離の近さを競う規制業種が集う町であった。しかしそうした連中が次第に雲散霧消するにしたがって、この地区にはさまざまな。日本ではあまりなじみがない、しかしその実堅実なスモールカンパニーがやってくるようになってきた。

例えば私のいるビルの下には外資系債権回収会社や、外資系弁護士事務所が入っている。日本の産業界が別にトヨタやソニーや野村證券などの大企業だけでなりたっていないように、グローバル企業が、メリルリンチやゴールドマンサックス、あるいはGMやIBM,エクソン、(あるいはなくなりつつある)アーサーアンダーセンなど世界中に数万人、数十万人が働いている大企業だけ、というのも大いなる誤解だと思う。数百人、数十人でも立派にグローバル化している企業というのが登場しているのだ。そして、そのシステムがとても旬なのではないか、と思う。

global yet small、の時代が来ているのではないだろうか。そのムーブメントはおそらく、日々僕らが使うインターネットの隆盛と深い関係がある。つまりこの10年間、インターネットの自由なコミュニケーションが、巨大な官僚組織なしにグローバルなオペレーション(遠隔地との連携)をうまく進めることが出来る組織、規律、雰囲気を次第に生み出してきたということだろう。その雰囲気を味わうためにも、神谷町、いやTXStreetを、是非たずねていただきたい。

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