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ネット閥の時代

2001/03/13
ブランドと経営

今自民党って溶解しつつありますよね。
その理由を考えてみると「派閥」がなくなった、ということにつきると思うのです。
派閥の弊害はいろいろとあるのですが,(それは確かに派閥をなくそう、とみんなが思う程度にはあったのですが)派閥がいい点は、それが共同体をなしていた事だと思うのです。その中では、リーダーも新入社員もなんとなく殺伐とした競争からは逃れ、心おだやかにいられたのです。

企業でもそうですね。むかしは新入社員が配属になると、その部長とか支店長が歓迎会をしてくれて、「おうお前もこれから〇〇派閥だからな、頑張って出世しろよ」なんて感じだったのです。
多少出来が悪くても「まあしばらくは三下でもやってろ」ってかんじで、それなりに役割が与えられ、また出来がいい奴は「お前は将来が楽しみだ」ある種エリートとして派閥戦争に勝つべく教育を授けられる。
つまりはノウハウ移転の教育機関としての役割があったのです。

今はその派閥もありません。派閥というのは、みんながしょっちゅう集まっていないと形成が難しいという問題があります。
だから派閥の事務所が重要なんですね。なんとなくの情報交換。これです。
インフォーマルな情報空間の共有が必要不可欠なんです。
そこでは後輩が先輩に食ってかかったりしている。
「先輩、それじゃこの先絶対にまずいですよ。俺もうそのやり方じゃ我慢できません!」
「まあ、熱くならずに一杯飲め。人生長いんだ」なんてやり取りがあったりします。
会社だと大体どっかのバーですね。そこに夜集まってくる。
お金はだれかがなんとかしてくれている(笑)。

でももう忙しいし、バーのつけも難しいし、役員交際費も少ないし、このインフォーマルな空間が作れなくなってきたのです。
社会や会社のほかの部署や立場からの目が厳しくなったこともあります。
「なんだかこそこそ集まっているらしいぞ」
「金のことでいろいろ細工しているらしい」
日本人の最も激烈な感情に「仲間はずれ」というのがあるのですが、派閥はその感覚を刺激してしまうのです。

この派閥がなくなったことは、日本のリーダーシップに深刻な問題をもたらしています。
重要な情報は当初インフォーマルなかたちでしか伝わらないのですが(フォーマルになった時にはだいたい手遅れになってしまいます)、それが伝わらなくなったのです。

ある会社の副会長さんがおみえになり、投資の相談を受けた事があります。
「・・・・・その先方の会社の経営者はおそらく来月告訴されますよ」
有名な証券詐欺の人の話をその経営者の方は持ち歩いてしまっていたのです。
あるいは、M資金。若い人は知らないでしょうが、終戦直後の日本軍の軍資金が数兆円密蔵されている、という噂が時折駆け巡ります。
古くは田宮二郎さんが亡くなったのにも(あの「教授回診!」財前教授役の、ターイムショック!の・・えっ、誰も知らない?)このホラ話を信じてしまう経営者がときおり出現したのです。
派閥もなく経団連的な経営者の互助組織も機能しなくなった今、経営者はおそろしい情報疎外の中にいるような気がします。

そうです。今はネットの時代です。ネット閥。これでいきましょう。といっても実際に「会う」ことも大事です。
でも忙しいから、だいたいはメールですまして、時々、忙しいときに限って忙しい人たちが集う。
nozomu.netは優れた経営者のためのインフォーマルな「ネット閥」を目指しているんです。

(思わず宣伝してしまいました)

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