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米国、アナログ放送停止延期まじか(いたって想定内)

2007/03/06

http://news.livedoor.com/article/detail/3058317/
「米国におけるデジタルテレビ (DTV) への移行期限2009年2月17日に関し、電波放送受信者に不便を与えるおそれがあるなら、期限延期を検討する」との重大発言が全米放送事業者協会 (NAB) に所属する放送事業者たちの前で、米下院エネルギーおよび商業委員会の委員長を務める John Dingell 下院議員 (民主党、ミシガン州選出) によって述べられました。

アメリカはアナログ波停止までの期限が2年を切っていますので、ついにアナログ波停止政策の現実性が問われるようになってきてしまったのです。(日本はまだ延期決定まで約2年の猶予期間があります)
「米国全体の1億1500万世帯のうち、17%にあたる2000万世帯が、無料の地上波による放送を受信する以外、テレビの視聴手段がないと推定」
アメリカの場合、CATVと衛星放送が普及していますのでそもそも人口の85%は、アナログ波停止でもなんの影響も受けません。(これが日本と大きく違うアメリカの利点でした)そしてこの数字は残りの連中は、アナログーデジタルのサイマル放送期間中にまったく何の影響というか「変えなきゃいけない」という危機感を持たなかったことをしめしています。(というか逆に数年前より増えている?)

「Dingell 議員は講演の後、報道陣に対して移行期限を延期すべきか否か、様子を見るつもりだと述べた」
これは完全にアメリカ民放・広告主のもう・・・ほぼ総意(陳情)を受けているのだと僕は思います。

「補助金プログラムが10か月で始まるにもかかわらず、デジタルコンバータの仕様や提供開始時期など技術的な側面をはじめ、消費者が申請するにあたってどの程度個人情報を開示しなければならないのか、そして小売業者がデジタルコンバータの十分な供給を維持できるのかといった運用面でも未解決の問題を残しており、さらに DTV 移行告知の資金も足りない」
地方行政府にもテレビ局にも電機事業者にも誰にも政策遂行のインセンティブがないわけです。というか。15億ドルの補助金内でこの政策実施は無理すぎます。補助金政策自体アメリカには向いていないところがあります。

どうしてこのような政策変更が生じるのか。
延期しても(電波競売をしようとしていたFCC以外)誰もたいして困らない、ということがあります。
庶民の懐具合を痛めるメディケアとかタックスと違って、これまでの政策決定がプアーピープルの懐を痛めていません。
(停波したらいきなり別ですが)

そして「アメリカの上院下院議員でアナログテレビを受信している人」というのは、誰一人いないことは確実です。100%ケーブルかディレクTVを視ています。
「アメリカの上院下院議員でデジタル放送の受信にはUHFアンテナが必要」ということを知っている人も非常に少ないと思います。(ブッシュ大統領が知らないことは確実だと思う)

私がアメリカでアナログテレビの直接視聴世帯(アメリカの地デジ難民)として想像するのは・・・・
はっきりいってアメリカン・マイノリティ(落ちこぼれ)です。
アゼルバイジャン難民家族で15人ぐらいですんでいる家庭とか。
大都市のスラムビルでヤクの売人がいるめちゃくちゃオンボロなところとか。
中華街の奥深くとか。安モーテルとか。メキシコとの国境線近くとか・・
エミネムの実家近辺とか。罪深い街ニューオーリンズの中心部とか。
トレーラーハウスに住んでいる離婚した母と失業者の息子とか。
(アメリカにはトレーラーハウスに住んでいる人が200万人ぐらいいるらしい)
彼らが見ているのは中国製の100ドル以下のテレビでしょう。
そして彼らは新聞も読まず、ネットもやっていなかったり、
テレビだけが生命線だったりするのではないでしょうか。

アメリカでアナログ電波を見ている2000万世帯というのは、ま、ちょっといいすぎにしてもそんな感じではないかと思います。
彼らがアナログ波停止を知っているのか。(放送では確かに告知していたはず)
彼らにどう補助金を配布するのか。(そもそも彼らはどこに住んでいるのか・誰が把握しているのか)
彼らはデコーダーを安価に買ったとしても、どうやってアンテナにつなぐのか。
そもそも彼らの住んでいるところ(例えばビルの室内)にデジタル波が届いているのか。
届いているかどうか、上記連中がどうやって知るのか。

そんな人々のそんな瑣末なことはアメリカの、特に共和党議員たちは視野にも関心事にも入っていなかったことは確実です。
だからこれは民主党の誰かが言い出して、しばらく様子を見て、そして静かに延期すること以外ないことのように思えます。
そうしなければ確実に大都市スラム街で217RIOT(暴動)がおきるでしょう。
他国からみれば無責任ですが、そっちのほうがちょっと楽しみではあるのですが・・・・

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