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本を買わずに「会社が誰のものか」を理解する

2005/06/17
会社は誰のものか

一番よく聞かれる質問に、「で。結局会社って誰のものなのよ?」というのがあります。
いつも「うーん、本に書いてあるから買って。」といっているのですが、ブログにきてくれた皆さんのために、その答えをいいましょう。

私の本ではそれらの答えとして、
1)株主のものである
2)従業員のものである
3)社会の公器である
の3つの考え方をあげ、今後は「基本的には」1)しかありえないと位置づけています。
しかし基本的には、という言葉にあるように、そこには留保がついています。
この留保を考えることが、この本の価値といえましょう。

その留保の言い方は次のようなものです。

1)最後に利益を享受するがゆえに株主のものである
これが第二章の結論です。
でも最後といっても株主にも限度があるような気もします。

2)会社が誰のものかを明確にしない不安定さゆえに、会社はここまで増長した。
 これはシニカルな言い方ですが、一面の真実です。第三章です。

3)もっともブランドへの志の高いひとのものである
これが第四章の結論です。
でもブランドへの志の高さって実際は図れないですよね。という疑問もあります。

ということでやはりご理解いただきたいので買ってください・・・

岩井克人さんの本(会社はだれのものか 平凡社)をまだ読んでいないので、読むのが楽しみです。
岩井さんが株主主権主義の時代をどう読み解いているのか?

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「会社はだれのものか」なんて本が今年初めのライブドア・フジ戦争でクローズアップさたけれど、私的には「会社は会社のもの」と言うしかない。 [Read More...]
Trackback Time: 2005/10/13 11:11

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1 - Name: 小林作太郎 : 2005/06/20 17:29

発売日に買って読んでいます。
電通のよもやま話から近代資本主義と会社というものの
歴史まで、非常に勉強になります。
「会社とはなにか」と同時に「働くとはなにか」が
問われる時代になってきていることを実感しました。


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