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セールスプロモーションの復活

2004/10/15
ビジネス

セクションの名前は知らないのですが、僕がもといた会社に「SP局」が復活した、という知らせを聞きました。
すばらしいことです。
SP(セールスプロモーション)は、販売促進や店頭の仕事です。
今思えば広告会社の中で、クライアントの商品が売れたのかどうか、最後まで唯一付き合うところでした。
マーケは商品が出る前まで。クリエイティブは広告が出たときがピーク。
しかしSPは商品が売れなくなってきたときにも再び出番があります。

僕は広告マンとしての人生体験を、セールスプロモーションに非常に近いところから始めています。
日本ディスプレイ大賞?という賞を取った、富士フイルムのカー専用オーディオテープ(なんて80年代っぽいものがあったんですね・・)の、オーディオフェアブースの仕事が記憶に深いです。半透明の紗幕スクリーンに映像を写したり、その背後にある舞台が見えるという、ディズニーランド・松下館のアイデアをまねしました。
YMOのイベントとか、ペーター佐藤、安西水丸、湯村輝彦ほか豪華デザイナー競作のオリジナルカセットシート作り。
東山紀之,錦織一清,植草克秀の三人がまだ幼い「少年隊」にくっついて、真っ黒な洋服で大体が太っていた「追っかけ」を振り切る全国8地区ツアー(明治製菓)。
そのほか、東京FMフェスティバル、フェニックスのスキーウェア展示会などなど、さまざまなセールスプロモーションの仕事をしていました。

いくつかの仕事のSP担当は若き日の天才クリエイター、佐藤雅彦さん。
今思えば、なんという組み合わせで仕事をしていたものでしょう。

インターネットが出てきたときに、SP局がそのままインターネットにいったらよかったのに、と何度も思ったものです。だって同じぐらいに細かくて大変で締め切りに追われ、忙しい仕事です。
でも無理でした。いろんな問題がありました。まずは年齢層の問題。古い人が多かったです、体質ごと、まるっきり。
ちょっとダーティーだった部分。(上納金とか)上場には耐え難いものがありました・・
しかも6%という低い利益率。当時はアイデアは金になりにくかった時代です。
だからいったんリセットする必要があったのかも、しれません。

でも今、またSPの時代が来ているような気がします。
なぜなら、インターネットと店頭の二つだけが、
「消費者がリアルに感じる、消費者の背中を押す、消費者が頼る」空間にますますなってきている気がします。
僕が今いる表参道や銀座は、まさにブランドのリアルインターネットの世界です。
そして広告会社にとり、簡単に扱いが移動する広告よりも、情けないほどにマージンが削られるメディアよりも、優れたSP提案に対してフィーとれる仕組みがキーリソースとして大事になってきているように思います。ネットのアイデアの多くはセールスプロモーショナルによくできている、実は昔ながらのノウハウがこもっているものだ、と僕は思います。
(などと考えているときにご縁が生じ、「販促会議」の二月号にインタビューアーとして早速登場することにさせていただきました)

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