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外資系債権回収会社が流行る理由

2002/03/08
ビジネス

僕のいるビルの下階には外資系の債権回収会社が入っています。
金融系だけども、ちょっと会話が面白い人たちがいます。
金融系なのに、黒い皮のコートで携帯をかけていたりしています。
ちょっぴり頭にパンチがあたったりしています。
なぜ、外資の債権回収なのか。
本来、日本の状況に詳しい日本の銀行が自分で債権回収をすればいいじゃないか。
そう思いませんか?

でももし日本の銀行がきちんと債権回収が出来ていれば、今日の景気の体たらくは起きていないはずです。日本の銀行が債権回収ができないから、外資系の債権回収会社が設立されているのです。

僕はその理由は結構単純だと思います。
債権回収は大変な仕事です。
命をかけなければ出来ない仕事、かもしれません。
でも日本の銀行子会社では命がかけられないのです。
その子会社の社長は多分、というか100%銀行から来た天下りです。
その社長の給料は多分、2500から3000万円といったところでしょう。
現場で命を張る回収の担当者は多分、800万円というところではないでしょうか。
仕事をしてもしなくても、その800万円はそんなに変らないはずです。
仕事をするかどうかで給料を変えるぐらいなら、そもそもそのトップが天下りのはずがないのです。
命をかけてもかけなくても800万円なら、僕は命は賭けません。
誰もかけないと思います。
しかし外資系の債権回収会社は、そのあたりを実績主義にしていると思います。
(多分絶対に)
「この10億円の債権を回収した場合は、25%取り切り」という感じだと思います。
1億円回収したら2500万円。
2億円回収したら5000万円。
これなら、命を賭ける人が出てくると思います。
日本の銀行をリストラされて離婚を奥さんに切り出された人であっても、ここで新天地・新境地を見出す可能性があります。
ようはガッツが出てくる、ということです。

違った例をもう一つ出します。
日本では漫画編集者というのはあまり報われない仕事です。
漫画は編集者と作家の共同作業です。編集の仕事はアシスタントの世話から脚本書きから取材から、大変な事でしょう。
もし漫画が成功した場合、漫画家はリッチになります。
しかしサラリーマン編集者の給料はほとんど変りません。
もしお金がないのであれば、せめて出世して権力でも持ては満足が行くと思いますが、文芸系が権力を持つ世界では、漫画編集者の栄達の道は極めて狭いと思います。
やがてリストラされて、売れない雑誌の編集でも任されて、
「彼も落ちたね」と辱めを受けるのがオチでしょう。
今日、漫画が一時の力を失ってきたのは、出版の流通の変化とかブックオフの隆盛とか、色々な原因があると思いますが、ようは編集=プロデューサーの力が出ない仕組みに大きな一員があるような気がします。
漫画と債権回収を一緒にしてはいけませんが、ようはガッツ不足の問題だと思います。

日本全体でガッツが不足しています。
平等主義の悪弊が社会の隅々まで及んでしまっているのです。
世の中は基本的には不平等。
ただしやり直しの自由がある。何度でも。
手遅れにならないうちに、早くこうなってほしいものです。

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