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いい豹変わるい豹変

2001/03/28
人間というものは

豹変という言葉があります。
豹という動物は獲物が近づいてくるまで寝たふりをしているんです。
それで身近に来たときに、ガバッと襲いかかる。
「君子豹変する」なんて言葉もありますね。
事態が急転したときに、それまでの態度をごろっとかえる。
君子だからこそ浮世のしがらみから逃れて自由な選択ができる。
だから大胆に変わることができるんですね。これがいい豹変です。

世の中には悪い豹変もあります。
想定していないことが起きたときにいきなり変わってしまう人がいます。
かなり昔のことですが、ある仕事をしているときにこんなことがありました。
△△部長「bold君。これをこうやってください。」
bold「いや、そうすると○○さんはこういい、××役員はこうおっしゃるでしょう。だからこうしませんか?」
△△部長「僕のいうことが聞けないんですか?」bold「わかりました」

そして資料が出来て、会議が始まりました。
○○さん「これはいったいなんですか。これだと・・・になっちゃうじゃないですか!」
××役員「まずいよこれじゃ。誰だこれやったの」
僕がいったとおりです(笑)しかし次の瞬間驚くことが起こりました。
△△部長「bold、君どうしてこんなふうにやったの?」唖然!です。しかし下としては
「△△部長、あなたが僕が止めろ、といったのにこういう風にやれと指示をしたんじゃないですか?」
とはいえないです。だいたい言い争いになった時にはその証拠がありません。
その後の会話でもし彼が、「ごめん、おれもサラリーマンだからさ、悪いな君のせいにして」ときまり悪さを示してくれれば・・・こちらはその一言で十分なのです。喜んで犠牲になります。その人を、その行動を十分理解することが可能になります。次にどう一緒に仕事をするのか、その相談も十分にできることでしょう。
しかし結局、その一言はありませんでした・・・・・
彼を観察すると、まったくそこには罪悪感がないのです。
おそらく前回、指示を行ったときの記憶自体を抹消しているのです。

僕は次の会議にぬいぐるみの人形を持っていき、自分の隣に座らせることにしました。
はたして、もう一度同じことがおこりました。
△△部長「bold、君どうしてこんなふうにやったの?」今度は大丈夫です。
bold(ぬいぐるみに向かって)「君、どうしてこんなふうにやったの?」
ふくみ笑いがおこり、その後はそういうことはなくなりました・・・・

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