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物事が進む4つの要素

2001/03/16
ビジネス

僕は大会社に長らく勤めてから小会社を起こしましたので、その物事の進み方の違いに驚くばかりです。
今思うには、小会社ではアイデアと相性、この2つが大事です。
アイデアがなければなにもはじめられません。人の耳をそばだてることができないのです。
次に相性。英語では「ケミストリー」といいます。アイデアを思いついたら、ケミストリーのあう人と進める。これです。相性が悪ければ相手と会いたくなくなります。
いかにいいアイデアであっても、儲かりそうでも、話が自然、前に進みません。
仕事と、仕事をする相手の両方を選ぶことができる、というのが小会社のいいところです。

一方大会社はこれと全く違います。
大企業はまずアイデアを必要としておりません。アイデアは金で買えばいいわけですので。
次に大企業はケミストリーを求めていません。(というか最低限のケミストリーでも仕事が出来るシステムを大企業と呼ぶのです。)
僕はいまのところ大組織を理解し駆動する論理を「ストラクチャ-」と「ポリティクス」と呼んでいます。
大組織を理解するには「ストラクチャー(構造)」的な理解が必要不可欠です。つまり、研究開発、製造、営業マーケティング。コンテンツ、プラットフォーム、インフラ。ま、なんでもいいんですが、その大組織の中に小組織がありそれぞれ独自のインセンティブ(動機)とカルチャーによって動いていきます。組織カルチャーというのがあって、外部からは顕示的には見えないことがあるのですが(時々目配せや気配、雰囲気なんかでわかる時があるでしょ?)重大すぎて、あるいはあたりまえすぎて、とても口にしないし意識もしない「暗黙のルール」がどの組織にもあるのです。そのルールは会社によって、課だったり部だったり、あるいは会社全体だったたりして、一概には言えません。
もうひとつ重要なのは「ポリティクス」です。
これはまず横、つまり「ライバルのポリティクス」があります。
サラリーマンは多くの場合怠惰なものですが、かりに目に見えるライバルがそばにいる場合、激情が走ります。「こいつにだけは負けたくない」と。
事実、企業の役員レースの大半で怪文書が配られる、の類が起こるのです。
さらに「縦のポリティクス」というのがあります。これは例えば、役員や社長に先に話を持っていくとその後現場で決まらなくなる、という法則があるのです。
なぜかというと日本企業では意思決定をなるべく拡散させて、その集約をミドルマネジメントが行うという場合が多いのです。彼らが上も下も両方の意見を聞いて「ま、全体としてはこの案は」とまとめる仕事をします。(45-50歳くらいでしょうか)
そのときに「社長から持ち込まれた話なんだけど」となると、若い人まで交えてまとめあげる際のバランスが悪くなってしまうのです。
これらストラクチャーと縦横のポリティクスの筋がとおった時に、大企業は一歩歩みを進めます。(だから動きが遅いのです!)

僕が仕事を受ける際には、ですから、この4つの要素を考えてみて、アイデアがあるか、ケミストリーがあうか(小会社側の場合)、ストラクチャーはどうなっているのか=隠された組織文化のカギは何か、ポリティクスは縦横どう走っているのか(大会社側の場合)、を身ながら仕事が進められるかどうかを検討する事にしているのです。
いずれにせよ最悪なのは・・・・・・・・小会社なのにストラクチャー&ポリティクスに犯されている会社です!

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