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吉田望事務所会社概要


2017/4/30

資本金 1000万円
登記 東京都港区
社名 株式会社 nozomu.net 通称 吉田望事務所
本社所在地 東京都港区南青山5-1-25
業種 ブランド・メディア・経営コンサルティング ストラテジック・プランニング デザイン リサーチ インターネット事業投資事業他
経営者 代表取締役社長 吉田 望


I.起業に向けての志

 このたび、10月1日付けをもって株式会社電通を退社し、独立することといたしました。
 皆様「フィールド・オブ・ドリームス」という映画をご覧になったでしょうか。
 私は未来というとうもろこし畑の中に幻の野球場を見たのです。それは人にまだうまく説明が出来ず、自分でもまだ半信半疑なのですが、これからの人生を賭けるに足るテーマがそこにある天啓を感じました。
 1988年頃に、「メディア—経済・経営—技術」という補助線を思いつきました。その数年後マルチメディアやインターネット、デジタル化という言葉がその後の世の中を支配する言説となりました。電通という名のもとに、その名があったからこそ私が築いた蓄積のすべてを電通に恩返しし、私はそれから離れる時が来たのです。
 今度はその数倍の予兆をもって「ブランド—IT—(宗教)社会学」という軸が頭に浮かんできました。ここでいうITとは単なる情報技術ではなく、それが変える人間社会の本質的な枠組み−Individual(個人)とTeam(組織)の関係を意味します。
 善と悪を分かち、名声と金銭を交換する装置としての「ブランド」が、情報社会において如何に対応すべきなのか、を突き詰めて探求する時代を感じました。

 「メディア—経済・経営—技術」という軸は、急激な情報化をもたらし、産業の急激な発達を促す一方で、私達は従来持ってきた社会資本、価値観の共有と信頼感覚を見失い、あるいはそれらをもたらす正しい政治や宗教の存在基盤を傷つけてきたのではないでしょうか。
 私たち人間は太古から、信頼を交換できる仲間を見つけあうゲームを繰り広げてきました。その信頼をもたらすのは、献身、独創性、勇気、名誉心、自律と自制心、規範意識、リーダーシップ。インターネット通貨(株券)が流通する一方で、私たちは今、こうした金銭に換算できない「力量(Virtus ※Verteeのラテン語)の通貨」を交換できる仲間を探す旅に、でなければいけないのではないか。

 「カオスエッジ」というのですが、創造や革新が起こるのは、企業ブランドの当たり前の内部でも、道を踏み外した外部でもなく、そのぎりぎりの、意味論的な「堀」の上を、誤らずに歩む能力でしょう。その最大限の塀のありかを正しく示すのが、ブランドを守りその地平を広げる力量であり、それは特に今後の「直接金融制度」のもとでは、経営者自らの仕事となることでしょう。

 従来の経団連と言う経営者共同体と、派閥という社内共同体が崩壊した後、多くの日本人経営者は情報疎外という社内的孤独を味わっているのではないか、彼らが経営技術と言う意味でも自我と規律を守る共同体という意味でも、非常に脆弱な環境にいる状況を私は長らく見てきました。
 私は「ブランドー情報化—(宗教)社会学」という軸の上に新しい合理的教義を作り出し、「力量(Virtus)の通貨」を交換できる新しい共同体を作りたい、そしてブランド経営者の孤独を癒し、その力量を増やす仕事を、と思ったのです。
 「意表を含む正解 = Surprising yet right」。43年間の勤勉な努力、放蕩と回り道、それなりに善悪の幅広い職業遍歴の末に気がついたのですが、親友岡康道にインスピレーションを得たこのコンセプトがおそらく私の天職です。私は業種にこだわらずそれを探す「共同体」を経営者とともに、クリエイティブファーム、コンサルタントファーム、アカウントファーム、インベストメントファームあるいは建築家や研究者や、若手のベンチャー企業家、精神科の医者やスポーツドクター、芸術家、画商たちとともに、つくっていって見たいのです。
 このわけの分からない問題意識が、今のところ私の「フィールド・オブ・ドリームス」であり、これをよりやさしく、具体的に指し示していく事が出来れば、私の仕事は成功していくのではないかと思います。 


II.ポリシー

  1. nozomu.netは「意表を含む正解」を模索する「嘘をつかないブラックボックス」です。コンセプチュアルと実践、科学と熱狂、理想と現実、右脳と左脳、テクノロジーとアートの中間のChaosが、住み家です。
  2. nozomu.netのクライアントは、企業、ブランド、人(経営者やコンテンツ製作者、ブランドマネージャー等)です。それらが同質の場合にnozomu.netは最良の能力を発揮します。
  3. nozomu.netはクライアント(企業、ブランド、人)の自己表現、自己実現、自己評価のプロセスを改善し、ブランドとブランド経営者にVirtus(力量)をもたらします。
  4. nozomu.netはコンサルではありません。コンサル・オブ・コンサルとはいえるでしょう。nozomu.netは問題解決に最良の人材を見つけ、現在取り組んでいる問題解決の枠組み自体を再構築します。コンサルとクライアントの関係を最良にたもつためのMediatorを務めます。
  5. nozomu.netはクライアントである経営者やコンテンツ製作者、ブランドマネージャー、コンサルを務める社内の人材、コンサル会社、投資銀行、クリエイターとともに、資本市場、組織とモチベーション、クリエーティブ、メディア、テクノロジーに関する新しい知見=未来経営者のVirtus(力量)について、共に学びたいと考えています。
  6. nozomu.netは大企業の内部、とりわけ当該企業の中に最良のコンサルがいる場合が多いと考えます。彼らを見つけ、能力の発揮を妨げる原因、組織、不遇な境遇、特定の経営者との依存関係、あるいは社内の嫉妬や過度の競争等、日本企業特有の問題から、彼らを守り、彼らのVirtus(力量)を増やします。
  7. nozomu.netはクライアントとともにVirtus(力量)を高めたいと考えています。
    (ア) 正直さを直感できる人 
    (イ) 意表を含む正解を期待する人
    (ウ) 善悪の幅が広く最後には善を選ぶ人
    (エ) 組織というよりその人個人にむけての奉仕である事をその組織に説得できる人 等 
  8. nozomu.netは研究システムでもあります。テーマはインターネットや直接金融化、グローバル化がもたらす日本社会、日本企業、日本人の価値観の変容であり、21世紀におけるその新しい政治、宗教等の社会インフラ基盤の再構築です。
  9. nozomu.netは期間を限定した厳密な秘密保持契約を好みます。未来永劫の秘密を好みません。意表は常に捨て去らねば新しい意表は生まれないと考えています。nozomu.netとクライアントの信頼関係が問題解決に繋がる事を、理解して頂きたいと考えています。
  10. nozomu.netの役割が果せるかどうかを慎重に検討させていただいてから、仕事をさせて頂きます。

III.履歴


吉田 望(よしだ のぞむ)

1956年 12月 文京区生まれ
1980年 3月 東京大学工学部計数工学科卒 (卒業論文「東京の地価・西高東低現象の数理的分析」)
1980年 4月 株式会社電通入社 連絡総務配属(マーケティング局預り)
1981年 4月 銀座第二連絡局 中村部(当時)勤務
      オーディオフェア・フジフイルムブース作業
      日本ディスプレイ大賞のディスプレイデザイン奨励賞
1984年 4月 ラジオテレビ局勤務 FM東京・文化放送担当等
1986年 4月 社内留学制度により慶應義塾大学大学院経営管理研究科入学
1988年 3月 同科首席卒業(経営学修士取得)
1988年 4月 総合計画室勤務
1989年 7月 株式会社電通総研出向
1989年 7月 社内論文「ネットワーク時代の到来と21世紀電通」にて八火賞受賞
1997年 7月 研究3部長
1999年 1月 メディア・コンテンツ統括局調査部長(電通総研研究主幹兼務)
2000年 3月 電通ドットコム 非常勤取締役
2000年 7月 21世紀計画室 兼務
2000年 10月 株式会社ノゾムドットネット(吉田望事務所)代表取締役
2004年 1月 スカイマークエアラインズ株式会社 非常勤監査役
2004年 7月 株式会社 スカイパーフェクト・コミュニケーションズ 非常勤取締役
2005年 6月 株式会社 タキビ 代表

<著書・共著・主筆>
「情報メディア白書」 電通総研 1993年〜1996年
「マルチメディア社会の実像」 生産性出版 1994年
日本の潮流 「動詞型生活者の誕生」電通総研 1995年
「21世紀大予言」共著 電通総研 1997年
「デジタルで変わるメディアビジネス」共著 MdNコーポレーション 1998年
「放送メディアの経済学」共著 中央経済社 2000年
「ブランド」 岡康道/吉田望 宣伝会議 2002年
「日本の産業システム〈5〉情報経済システム」 共著 NTT出版 2003年
「ブランドII」 岡康道/吉田望 宣伝会議 2004年
「会社は誰のものか」 新潮新書 2005年

<プロデュース>
情報メディア白書 電通総研 1993年〜1996年

<官庁・審議会委員等>

経済企画庁物価構造政策委員会 情報サービス分野専門委員 1997年
郵政審議会通信委員会 専門委員(1999年)
郵政省 放送行政局 次世代放送コンテンツ審議会委員(2000年)
日本国際博覧会協会(Expo2005)最高顧問補佐


<その他>
早稲田大学非常勤講師 1996年〜1998年
上智大学非常勤講師 1996〜1998年
慶應義塾大学メディア・コミュニケーション研究所非常勤講師 2002年〜

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