糸山英太郎という人がいます。若い方はご存じないでしょうか？
この人の「けんか日記」という半自伝はものすごく面白いです！！！
アマゾンの書評にいわく、「 「JAL掌握のカゲに女あり」「100億撒いても大臣になれん！」「読売に売られたケンカはよみうりで返す」etc…元祖永田町の暴れん坊、現・資産5390億円の著名実業家の、今だから書ける戦いとロマンの痛烈ケンカ人生。 」とあります。
そう・・・・
糸山さんは元祖ホリエモンのような乗っ取り＋その後政治家人生を歩んできた人なのです。

この方の糸山英太郎日記は言葉に迫力があり、必見です。（ただし湘南工科大学名誉会長でありながら、ブログ化はしていない？）

日記のなかでも小泉内閣への批判は42回！におよび、ほとんど呪詛の領域に達しています。小泉総理の天敵たる「中二階」政治家との親交、中国への愛着（糸山さんは上海交通大学終身顧問教授）、そして経済政策と政治手法に対する違和感など、が読み取れます。
しかし、糸山さんの小泉総理に対する批判「東京駅で右翼に狙撃されて重症を負いながら「男子の本懐だ」と言った浜口雄幸首相のような覚悟が現代の政治家にあるはずがないだろう。
小泉首相の反対勢力と何でも足して二で割る茶番とは次元が違うのだ。今後、演説ではこのような畏れ多いセリフは控えるよう言っておく。」は今となっては正しかったのかどうか？？（日記ですから正しい必要はまったくないのですが）

そして、彼のもうひとりの天敵がホリエモンです。
ホリエモンへの批判は元祖暴れん坊ならでは、の迫力を帯びています。
しかしホリエモンへの下記批判、「かつて私が若いとき、フジサンケイグループの鹿内氏が経営参加を打診してきたことがあったが丁重にお断りした。私自身、マスコミは社会の公器であるので極限まで営利を追求する経営者には向かないと考えていたからだ。また財界の諸先輩も若い私に活躍のフィールドがマスコミでは稼げないぞとアドバイスしてくれたものだ。堀江くんは、自らを律することもできなければ適切なアドバイスをしてくれる先輩もいなかったということなのだろう。
私も世間を騒がすケンカは何戦もしてきたが、確実に着地点までもっていき勝利をおさめてきた。逆に着地が見えないケンカはしなかったのだ。堀江くんのケンカは着地点が無いし見苦しく吠えるので、ケンカ下手の最たるものと言えよう。ケンカの資金を外資が用立てている点も国益に反する。そしてなによりニッポン放送が一体いくらに見えるのか？ということだ。彼の付けた値段は頭がおかしいとしか言いようが無い。またマスコミもこの頭のおかしい若者をおだてるのはやめろ、それこそ買収する価値の無いマスコミになってしまうぞ。」は、今となっては正しかったのかどうか？（日記ですから正しい必要はまったくないのですが）

そこに、今糸山さんの悪夢が起こりました。この二人の宿敵が手を組んだのです。これは天の配剤といおうか、なんともはや象徴的な出来事でありました。糸山さんはおそらく時代より早すぎたのかもしれません。彼を駆り立てるものは、おそらく嫉妬かもしれません。若き日であれば俺のはずだったのに。尊敬と嫉妬はまさに紙一重です。

糸山さんは現在、自民党埼玉県連から埼玉１区・５区・６区・１５区にて「出馬要請」があるそうです。
これに対しては、「確かに出れば勝てるし閣僚ポストも用意されるおいしい話かもしれない（本音）、しかし選挙とは選挙民に請われて出るものであって党執行部などに請われて出るものではないのだ。（建前）その昔、政治家の志の低さに嫌気がさして自ら議員を辞め、ビジネスに専念し多忙を極めている私にいわせれば「馬鹿なことを言うな、いい加減にしてくれ。」ということだ。切羽つまった自民党執行部首脳・友人・首長を落ち着かせた上で、それぞれ丁重にお断りした。その後も官邸での会談のアポを取りにくる者などの動きがあるがこの場を借りてすべてお断りしたい。」とのこと・・・・・
「 私をビジネスに専念させてくれ。周りの人たちが非常に心配してくれているので、これ以上この件に関わるつもりは無い。選挙中は日本を離れ海外からこの顛末を見守りたい。」

まことに残念です。是非この政治経済混沌たる動乱の時代に、かつての風雲児・糸山先生に、出馬を願いたいものです。（国民新党からの出馬はないのでしょうか？）

そしてホリエモンの当落にかかわらず、糸山さんから今回の国民の審判に関するご意見を、ウォッチさせていただきたいと思います。

ご参考：笹川良一、糸山英太郎。　さらに笹川第二・第三世代

TrackbackURL

http://www.nozomu.net/cgi-bin/cms/mt-tb.cgi/163

PostCommnet

Trackback

» 待ってました！糸山英太郎のホリエモン批判 from nozomu.net - 吉田望事務所 -
奢れる者の摘発最初はホリエモンから そう。この男は煮えたぎっていたのでした。 ... [Read More...]
Trackback Time: 2006/01/17 17:28

» 待ってました！糸山英太郎のホリエモン批判 from nozomu.net - 吉田望事務所 -
奢れる者の摘発最初はホリエモンから そう。この男は煮えたぎっていたのでした。 ... [Read More...]
Trackback Time: 2006/01/17 17:32

Search